 YASMEEN リーフペーパーの印刷の経緯～バーコ印刷 |
リーフペーパーは、葉をそのまま紙の繊維質の中に置き、漉いて作る紙のため
葉のでこぼこがそのまま表面に残ります。
印刷用に製造される紙は、エンボスのある紙でも印刷に堪えるようにコーティング
されているものなのですが、このリーフペーパーの場合、そのコーティング加工もしない
ナチュラルな紙なので印刷には正直 大変不向きです。
それでもとりあえず表面にトナーが乗るため、コピー機やレーザープリンターには適性があり、それで出力することが出来るのですが、紙の凹凸のへこんだ部分にトナーが乗らないと
いうのは、どうにも仕方がない、それは紙の特質の為だと考えました。
スリランカでは、印刷所によっては この紙でのレーザー出力すら断られることもあり
（紙粉でプリンターの内部を痛めるので）印刷自体を諦めて封筒のみお客様にご提供して
おりました。
封筒の宛名書きは、礼を重んじる場面で使用するときは手書きが良いのですが
差出人部分は印刷でも失礼ではありません。
ただ現実的に、大部数になると差出人部分を手書きでやるのは非常な労力を要するので、
会社・団体様などでは自社の社名・住所等が印刷された封筒を持つことは極当然のことに
なっています。
リーフペーパーの封筒は、個人事業主様やエコロジーに関心をもたれる会社様にご利用
いただき、月々の書類を送る場面等々で主にお使い頂いているとのこと。必ず開封される
あてのあるご利用の際に、印象が増すというのが お客様の共通のご意見でした。
ただ、法人様や部数を多く出されるお客様のご希望としては、やはり差出人部分を
印刷出来ないかというものでした。
YASMEENの自社封筒で、オフセット印刷したものをご覧いただいたところかすれが目立ち、
やはり「これでは・・」と言われるお客様が大半でした。
オフセット印刷。葉の凹凸の部分がかすれ文字が欠けている。これでは駄目と言われて当然。
色々実験しては失敗し 考えあぐねて、ある時何となく思いついたのが
「文字が浮き出すように印刷される方法なら へこんだ紙にもインクが乗るかも」という案で、この浮き出すような印刷というのが『バーコ印刷』でした。
名刺などでたまに、文字のインクが盛り上がっているものをご覧になった方は
おいででしょうか？文字やロゴマークのところが盛り上がり、高級感のある印刷で
よく会社のレターヘッドなどにも応用されます。
スリランカにもバーコ印刷は存在し、よく結婚式の招待状に多用されているのを見かけます。
しかし、インクの乗りにやや甘いところがあり文字が太ったり欠けているものが多いため
残念ながら日本向けには出せないという判断をしました。
そこで ある日本の印刷所の方にお願いしたところ、出来上がりは思わず うなるような仕上がりで、かすれが全くなく、インクの乗りも美しいものだったため これはいけると感じました。
盛り上がるための加工技術であるため、でこぼこした紙にもインクがまんべんなく乗ったわけです。
ただし、へこんだ部分にインクが吸収されるかのように、文字は盛り上がることはありませんでした。「盛り上げ印刷」が普通の印刷になってしまった訳ですが、かすれも無く ツヤのあるインクの照りはそのままで、 初めてリーフペーパーに綺麗に自社のロゴが印刷されたのを見てやはりひじょうに感激いたしました。
バーコ印刷での自社封筒 差出人部分
かすれが無い。文字が崩れない。
凹みの大きい部分でも全くかすれなかった。
今後はリーフペーパーの印刷は、封筒そしてのちに掲載する名刺印刷も このバーコ印刷で行うことにいたしました。名刺は当初、安価なレーザー出力にて対応する予定でしたが、やはり折角の紙の良さを印刷で損なうのは無意味と思い急遽バーコ印刷のみで対応させていただくことにしました。
無料でご提供中のリーフペーパー見本に同封されていた名刺見本は、以前はレーザー出力のものでしたので、急ぎバーコ印刷のものと入れ替えをします。
詳しくはYASMEENのホームページのリーフペーパー見本請求フォームの記述をご覧ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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