スリランカの布ナプキン生活 |
シンハラ語の勉強も亀の歩みですが、幼児のように声に出して学んでいます。
ちょっと今回は、女性同士でないと話題にしずらい「生理用品」のお話。
女性がある年齢から年齢まで、相当に長いことお世話になる日用品のことです。
3年前スリランカに仕事で訪れて住んでいた時ですが、紙ナプキンの値段が物価に比して
結構高いのが印象的でした。
ついケチって安いものでも買おうものなら質が良くなくて下着にテープがこびりついて
取れなかったりして失敗したことも。以来、紙ナプはいいものを買おうとスリランカでは
決めていたのです。
それが昨年秋ごろ、偶然に「スリランカ初の布ナプキンメーカー」という
モミジ・ナチュラルさんのことを知り、その商品を見て一目ボレに近い衝撃を受け、決める時は早い私、
すぐさま自分のところでも取り扱いをしたいとお願いしました。
それまでは自然派志向の友人が布ナプキンを使っているという話を耳にしていたのですが
正直「布だと洗わないといけないし、忙しいし、漏れるでしょ。いくらエコでも
漏れたら嫌だよ」という先入観があって、あえて詳しく調べたりしなかったアイテムでした。
それがそのモミジ・ナチュラルを自分で使ってみて、初めて分かったことが沢山。
◎「布」から連想するイメージと違って沁み出さない。紙ナプキンと比べても遜色ない。
◎洗うのはさして面倒ではなかった。私は下着を洗う感覚で手洗い後に洗濯機に入れるだけ。
吸収力があるのには、先入観を打ち砕かれてびっくりしました。
これは吸収体と防水シートを使用して考慮されて造られているからなのですが、
多い日は色の薄い椅子に座るのも心配だったのが布ナプにしてからは不安が軽減されて本当に助かっています。
そのほかも後述しますが様々な良い効果があって、自分としては紙ナプキンに戻ったことは
ありません。
それに紙ナプキンを使いづらい、スリランカ的生活事情もあるのです。
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義理の両親と同居している新米嫁の私の家には、家事を完全に取り仕切る義母の他、
彼女をサポートする様々な雑事をひきうけてくれるヘルパーさんが二人います。
家でゴミを出す時は、まず自分の部屋のごみ箱に捨ててから、おのおのが屑かごを
家の台所と外にある大きなごみ箱に、プラごみ、燃えるゴミ、生ゴミ、と分別します。
まずプラごみは専用袋に入れて、回収業者に出します。
燃えるゴミ(紙など)は庭でヘルパーさんが燃やしちゃう。
生ゴミは家庭菜園の堆肥を作るためにドラム缶か、犬か猫の食事に。
自分たちで、分別したゴミは再度ヘルパーさん(男性)がチェックして他のごみが
混ざっていないか逐一確認します。
その際、男性が手作業でゴミを全部確認するわけです。
相手が男性だろうが女性だろうが、マナーとして見せたくないものがあるじゃありませんか。
彼が自分の使用済みナプキンを見ちゃったところを想像するだけで脂汗が滲む想いです。
それと日本だと普通紙ナプを捨てる時はトイレットペーパーなどにくるんで見えないように
捨てますが、うちのローカルトイレ事情からして、お客さん以外に使う人も無く、家に買い置き
がないことの方が多いんです。
使わないもの。ウォシュレットのようなもんですから。
そんな生活のなかで、使用済みの紙ナプキンを捨てることの難しさを考えると紙ナプキンを使えなくなってしまいました。
家の人に見られないように、外に持ち出してこっそり処分なんて悲しいですし。。
それに体調面では生理痛が軽くなったことと、多湿なスリランカでむれから来るかぶれを
気にしなくなったのは本当にうれしいことでした。
前述した紙ナプの値段の割高感も合わせると、毎月買わなくて済むというのは
経済的にも大助かりです。
生活を変えたと言ってもよいくらいに、布ナプキンがスリランカでの生活に無くてはならないものになっています。
デザインが可愛いモミジ・ナチュラルの布ナプ。専用ポーチも登場。