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YASMEEN ヤスミン 店長日誌::スリランカ キトゥルハニー作り 2日目 『金色のキトゥルハニー』

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スリランカ キトゥルハニー作り 2日目 『金色のキトゥルハニー』
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たわわに実るジャックフルーツの木とキトゥルの木(孔雀椰子)。工場のすぐそばにて。

その日の夜 泊るところを決めてなかったので、今夜どこで寝るのか片付けが終わるころになっても分からなかったのですが、アロナさんの家に泊めてもらえることになったようでひと安心。
お礼にお店でお米や豆、砂糖を買いこみました。

車は工場の前に停めて、街灯も無い道を懐中電灯で足元を照らしながら歩いて社長と私、
アロナさんとラクマールさん4人でアロナさんの家まで。
アロナさんの家は工場から歩いて3分とかからない 林の奥の方にあります。傍に小川があるのか
水の流れる音と虫の鳴き声だけが辺りに響きます。

アロナさん家の窓から明かりがこぼれているのを見て人の気配にほっとしました。

サンダルを脱いで家に上がると、きっと今日聞いたばかりの突然の訪問客だったはずなのに
夜10時に満面の笑みでアロナさんのご両親が迎えてくれました。入ってすぐそばの部屋が既に私達の為に用意されていて、ベッドには花柄のおろしたてのようなシーツと毛布がたたまれていて 枕にはこれもおろしたてのように綺麗な花柄のカバーがかかっています。
疲れている時に、知らない家に泊めてもらう不安感も消え、もてなしの心配りが嬉しかったです。

食事が用意されていたので、食べる前に水浴びしてくると社長が下着一丁にタオルを肩にかけて元気に家の裏手に消えていったので、私は着替えて休んでいるとラクマールさんが笑いながら呼びに来たので行ってみました。すると 甲高い悲鳴を上げながら 寒いなか行水している我が旦那の姿が。
この水浴び場がすごい!
自然の岩の断崖を利用したダイナミックな水浴び場になっていて、さっき行く道で聞こえた小川の水が管を通ってドラム缶に貯められ、その冷たい山水で体を洗ったり頭を洗ったりする。絶えず小川の水が注ぎ込まれるドラム缶から溢れるままにしてある水はそのまま断崖の下に流れていくのです。
間違って滑って転げ落ちても、岩の所々に木が生えているので落下は免れるでしょうが 思わず息をのむ光景でした。

晩御飯はレンズ豆のカレーや魚など沢山の料理が出てとても美味しく頂き、仕事のあとの仲間の懇親を深めました。
同じ釜の飯を食べるってやはり一気に気持ちが近づきます。ラクマールさんも会った時よりもずっとくだけた様子です。

食後は明日の為にすぐに就寝。家からシーツや上掛けを持ってきたので、用意してくれている毛布にさらに2枚重ねて暖かくしてからようやく眠ることができたほどでした。

翌朝先に出かけて行ったアロナさんと社長。朝の弱い私はゆっくり7時まで寝て、ミルクティーを頂いてから工場に出かけることにしました。
いつも自宅だと夫のご両親が先に起きてるので6時に起きても一番遅いわけですが、今日はぐっすり眠ることが出来てちょっと幸せ・・・(しかし嫁が一番遅く起きるってどうなの。)

昨晩は暗くてわからなかったけれど、アロナさんの家の庭は自家用なのか紅茶畑とコーヒーの木が植わっていて、畑には野菜が育っていました。小さな村だけでは現金収入は正直ほとんどないのだろうけど、日本だとわざわざこうした生活を求めて田舎に引っ越す人もいるなあと考えると、どこにプライオリティを置くかによって幸せなんて様々だ、と思うのです。

小川の流れる林を抜けて村へ。煙のあがっている工場へ入ると 今からまさにキトゥルハニー作りが始まろうとしているところでした。
データ計測に慌ただしく動き回る社長をサポートすべく、計器を洗ったりノートにつけたり。
今朝はなぜか知らない男の子まで一人手伝ってました。
そういえば今日は日曜なので、工場の表の通りには白い服を着た日曜学校に行く子供たちでにぎわっています。
観察していると髪に花をつけたヒンドゥー教の子はカラフルな服のまま。この村にはあまりムスリムを見かけないですが麓の街へいくとムスリムが大勢住んでいます。

昨日は製造時間が早過ぎたので、今日は少し熱を落として時間をかけることにしました。
焦げ茶色のキトゥルハニーに慣れているスリランカ人向けであることも関係していますが、
色があまりに透明すぎると風味にも影響してきます。程良く、がポイント。
もう少し時間をかけて焼けば金色のキトゥルハニーが出来ることでしょう。
そういうキトゥルハニーを若い世代のスリランカ人のほとんどは知りません。
都会に住む人ほどそうだと思います。

煮詰めるサップを数分ごとに計測し、変化を見ることで出来上がる時間とサップの癖が分かってきます。
今日はずっと付きっきりでサップの様子を伺っていました。
出来あがる直前、煮沸消毒をした瓶とキャップを綺麗に並べて充填準備。サンプル用で量が少ないので出来たのは220ml瓶に16本程度。
肝心の味と色、香りはというとヤスミンのキトゥルハニー「ライト」と同じもの。
ローカルマーケットではもう少し濃い色と味のキトゥルハニーにしようと思っているので 今回は品質が良くても100点満点中90点です。
それでも今まであんなに苦労して作ったライトグレードがこんなにあっという間に出来るなんてなあ!

素手で触れないほど熱いボトルをケースにしまいながら、スリランカでのマーケティングについてあれこれ考えていたのでした。

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出来あがったばかりの熱いキトゥルハニー。美しい黄金色です。

とりあえず今回の出張の目的はこれで終わり。工場の前の小さな店の奥で甘~い紅茶を飲んで 軽食をとるともっと買ってくれと店の主人。小さな村だから たまに来る時にお金を落とさないと関係もうまくいかなくなるので本当はいらなかったけど社長とジュースを買って飲みました。

ラクマールさんとアロナさんが「アボカドを採って行けば」というので自分達用にとお土産に持って帰ることに。これまた工場から徒歩3分程度の家の敷地にいきなり入って行くと、木に鈴なりのアボカドが!
ラクマールさんが家の人と交渉し、朝から工場で手伝っていた少年が木にスルスル登って大きくなっているアボカドをもいで下にいるラクマールさんに投げて1個ずつ収穫していき、そこの家の人も 思わぬ珍客?に楽しそうに見守ってました。

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IMG_3514.jpg ラクマールさんがキャッチ!
IMG_3535.jpg 次は少年がキャッチ!落としたらアボカドは割れちゃいます。

少年は機敏に枝から枝へと渡り、木の下には収穫されたアボカドがどんどん積まれていきます。
木登りを見ていてムラムラしたのか、アロナさんとラクマールさんまで登り始め、今度は少年が下でキャッチ!
社長は木登りには明らかに重量オーバーなので、梯子で木のそばの家の屋根に登ってそこでアボカドを採り始めちゃって。
麻袋に採れたアボカドを数えながら入れると60個以上ありました。料金を交渉するとタダのような値段で貰ってしまったのでビックリです。

IMG_3527.jpg 数える少年。もう「男」の顔つき。
IMG_3536.jpg 麻袋いっぱいのアボカド。刻んでキトゥルをかけると最高!

途中でマンゴーも採って帰り、車に置いてから、工場で作業する人を集めて こんな時に社長のお説教が始まりました。
今後の課題や、改善点を逐一あげて 少し厳しく言った様子。
少年は表に出て、日曜学校の帰りの年上の女の子に遠くから話しかけれらて、目をキラキラさせていました。
機転がきいて、大人の中に混じって仕事をするこの子がラピュタのパズーみたいに見えてきたので安易に可愛いなんて言うとむっとされそうでした(笑)

沢山のお土産を持ってコロンボに帰ることになりました。ハクルもアボカドもマンゴーも山のよう。
また今度村に来る時にはスリランカでの取引がいくつか決まっていればな、と祈りつつ。



☆布ナプ フェスタに出展します☆



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