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YASMEEN ヤスミン 店長日誌::スリランカバティックいろいろ

YASMEEN ヤスミン 店長日誌YASMEEN ヤスミンの商品についてや、本社のあるスリランカでの仕事について書き綴っております。そのほか店長の自転車旅行記、インド映画などなど様々な話題について。

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スリランカバティックいろいろ
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Batikバティックの額縁サービスを本格的に開始しました。フォームから額の見本が見れませんでしたがようやく準備が整いましたので、どうぞよろしくお願いします。美しい額縁をお値打ち価格でご提供できそうです。
これを機にスリランカバティックをもっと色々な方に観ていただきたいと願っています。

Batikバティックとは「ろうけつ染め」のことを指します。布を染料で染める際に、色をのせたくない部分に熱で溶かしたロウ(wax)を塗り、水に溶かした染料で染め定着させ、乾かしたらロウを落として、また同じことを色ごとに繰り返します。
↓これがロウ(ワックス)堅い板状になっている。
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その技法は日本を含めてアジアのほぼ全域、アフリカ大陸や各国に存在します。科学的でない天然の染料を使うところもあり、使用する材料も様々。
スリランカにおいてその歴史は意外にまだ浅く、半世紀ほどしかたっていません。

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スリランカバティックで使用される主な染料はナフトール染料で、赤の発色が非常に良く洗濯堅牢度が丈夫で色落ちしないという特徴があります。その他、「直接染料」や「硫化染料」が用いられることがありますが、青とピンクは主に直接染料が使われているので、この染料の特性から色の鮮明さに劣り、耐光性、洗濯堅牢度が低いなどという特徴があります。青色の染め物を洗って、激しく色落ちした経験を持つ方も多いでしょうが、それは直接染料の特性のためです。最近は国内の消費者の目も高く、色落ちする染料を避ける作家やメーカーが増えているようです。染料の製造元は海外で、主にインド、韓国、日本製がポピュラーですが、品質とコストのバランスが良いとされているのが韓国製の染料で、バティックだけでなく、ハンドペイントメーカーにも支持されています。色によって製造メーカーを使い分けているところも少なくありません。
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ヤスミンに置くバティックを描いていただいている作家のKHANTIさんは青を余り使いたがらず、赤は赤系の色調の絵、青系の色調の絵とはっきり分かれていたので「青や赤を一緒に使って様々な色合いの絵にしてください」とお願いしたところ、赤と青を一緒に接近させて使うと変な色になるので考え直してくれないか、と言われました。「直接染料」の青が滲んで赤の部分に侵食するのを嫌ったのですが、色が接近しないように何点か描いていただいています。

スリランカバティックは玉石混合でどっちかといえば「石」のほうがはるかに多く、色々な所に行って100枚見た中にときめくものが1枚でもあればめっけものという感じです。
バティックはハンドメイドですから、都度仕上がりが違うのが当然ですが腕の良いKHANTIさんにしても
「この前のは良かったけど同じデザインで今度のは・・・」というのがたまにあるので
当然1枚1枚調べて購入します。仕入れる割合は全作品の1割くらいです。10枚に1枚ですのでかなりの大豊作なのです。

KHANTIさんはフィリピンにワークショップに出かけて教えたり、大手政府系の店に卸したりしていますが ご家族のバックアップがあるといえ、個人で始めてここまでになるのは凄いことです。初めて偶然お会いした時、小柄で寡黙な人だという印象を受けましたが、その背後にある作品は輝いていて見事だったのは今もよく覚えています。
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制作現場1.jpgバティック作家 KHANTIさん
彼女はデザインを余所から購入して、染めは自分だけでやっていますが、奇をてらわずリアルな人体表現や点描を得意としている人です。ヤスミンにある「LOVERS」や「王子と妃」などは、スリランカではなかなか見ない色気のある題材ですが、なんだかKHANTIさんの筆が滑らかで活き活きした印象があり素敵です。仲睦まじい男女は夫婦であることが望ましいスリランカにおいて、わざわざ「LOVERS(愛人)」と名付けた心意気を買ってしまいます。まさか象さんばかり描くのに飽きたわけではないでしょうけど、背筋のびしっと通った毅然とした主婦の彼女が ご自分の家の軒下でこういうものを描いているというのは、ちょっと楽しい。
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