スリランカ 政府軍の総攻撃 |
今日はスリランカは祝日でお休みの店が多く、町が静かですが買い物に出ると道路のあちこちに小銃を持ったアーミーが いつもより増して多く、総攻撃を前にして いつ何があるかわからないという緊張感が漂っています。
スリランカの政治や内情にはまるで明るくない私ですが昨日、明石・元国連事務次長が
スリランカ入りしたニュースを社長と見ていて「この国で今何が起きていますか?」と質問し、彼は子供にでもわかるように説明してくれました。
「スリランカの政府にも軍にも これまで本気でテロを止めさせようとした人間はいなかった。
でも今の軍の総司令官は 自分の任期中に完全にテロリストを殲滅させると言っている。彼は自分自身も自爆テロで殺されかけたが九死に一生を得ていて、これはミラクルと呼ばれている。もし軍内部にテロ殲滅に賛同しないものがいたら粛清するとまで言っている。彼ならやってくれるかもしれないと期待しているんだ」
総司令官の「彼」とはSarath Fonsekaサラト・フォンセカ氏で、愛国者の社長も話しながら静かに興奮しているようでした。
政治家だけでなく一般人(特にコロンボの人)も、各々の立場と利害関係の中で今度の戦闘を見守っているようです。テロが終わるとコロンボの土地の価格が急上昇するというのは昔から言われていて、まだ建設中のマンションがどんどん売れているのは、テロが終わると破格の値段になるのと、投資のためです。今5千万円で買ったものが来年1億の価値になっているというのは、
今のコロンボの価格上昇率を考えると実にリアルに思えます。(1億でも買えないかも・・)
海外の記事の中には、近年起こった爆弾テロのいくつかはテロリストの仕業ではない可能性があると書いているものがいくつかあり、テロが何かに利用されていることを示唆しているのですが、そこから先は庶民には覗けない伏魔殿です。
総攻撃は今週末頃ですが、また報復攻撃で近所のスーパーマーケットが爆破されるとか、そういうことが少し心配です。