スリランカのリサイクルペーパーで名刺をつくろう |
以前のレポートでも書いたように、スリランカではリサイクルペーパー産業が盛んです。
紙や製品の品質はピンキリですが紙自体は植物の廃棄されたものやバナナの葉や茎、米、ゾウのふんなど非木材から出来ています。
紙はなるべく無駄に使わないようにしようと心がけているものの、書類を印刷するのにはついつい白いコピー用紙を選んでしまいます。オフホワイトのわら半紙のような紙も売っているのですが、プリンターとの相性が良くないのか以前印刷したときにインクが滲んで文字が見えづらくなったので、以来 家庭用のプリンターでは使用していません。
スリランカのリサイクルペーパーにはまだ印刷に適する紙は少ないのですが、それだけ裏を返せば本当に手作りのコーティングされていない紙がほとんどということだと思います。紙は表面に摩擦や凹凸のないほうが、よりきれいに印刷が出来ますので、手漉きの紙のように表面に細かい毛羽立ちが残り、厚みもやや均一でない紙は 現行の印刷機には合わないので印刷する場合の方法は限られてきます。
スリランカでリサイクルペーパーに印刷を施すときに、一番多く用いられる方法はシルクスクリーンです。いわゆるプリントゴッコと同じようなもので、あの「シャッ」っとインクを刷毛でこするものです。リサイクルペーパーを加工して製品を作っている工房には大体このシルクスクリーン用の木で出来た四角い枠の道具が置かれています。
A4に断裁したリサイクルペーパーで名刺を作ってみましたが、プリントは日本で行いました。
いつもコロンボでお世話になっている印刷屋さんが、リサイクルペーパーの持ち込みの印刷は、紙の粉が印刷機に詰まるので出来ないということだったので 東京の印刷所を何件かあたり、五反田駅近くの「@名刺」さんでレーザープリンタでオンデマンド出力してもらいました。
大きな葉が入った紙はとても可愛く、大変気に入りましたが やはり凹凸の少ない紙ほど綺麗に印刷できました。葉の浮き上がっている所は大きくへこんでいるので文字がややかすれています。バナナの茎で作った紙は茎の配合率の高いものでしたが、写真にはありませんが文字が読み取れないほどのかすれようでした。
会社用のステーショナリーもリサイクルペーパーで作成してみました。紙は名刺に使用した紙よりも薄い135kg程度の厚みのもので、封筒自体をスリランカで作成してもらいました。封筒は思っていた以上にかなりしっかり作られていて、見ると機械断裁でちゃんと型抜きしています。貼りはあるいは人の手で行われているかも知れませんがきちんと貼られていました。印刷はスリランカでシルクスクリーンでやってもらいましたが、紙に凹凸のある部分のかすれがかなり目立ちます。ううむ~。。。 オフセット印刷するにはロットが少なかったしなあ、とちょっと残念。
今度は別の方法で印刷してもらおうと思います。